以前に、SoftBank 912T を使用して音楽連続再生テストを実施しようとしましたが、 ハードウェア/ソフトウェア環境が整ったので実施したいと思います。携帯電話から、音楽を Bluetooth で飛ばして PC で 再生するというテストだったんですが、テストに使用した Bluetooth ドングル/スタック が駄目 [*1] で、 新しい Bluetooth USB ドングル/スタック を購入しました
新しく購入した Bluetooth USB ドングル/スタック は Jabra A320s で、ドングルは実績、信頼性に定評のある Broadcom 製。 スタックは勿論 WIDCOMM 製。Broadcom + WIDCOMM の組み合わせは素晴らしい。 今までろくに動作しなかったオーディオ関係のプロファイル [*2] が動きます(動いて当たり前なんだが…)
購入時の値段は ¥6,400- と通常のドングルとは値段が約3倍ありますが、それに見合う機能と性能はあります。 日本の店頭で購入できる唯一の Bluetooth 2.0 EDR/Class1 完全サポート [*3] + Broadcom/WIDCOMM 製品なので迷わずコレにしました。 Broadcom/WIDCOMM 製品は日本ではあまり知られていないが、海外では定評のある製品です
Bluetooth の カテゴリを作っておいて、Bluetooth の 事について触れてなかった…名前の由来、開発の歴史、 プロファイルの概要などは日本のウィキペディアを 読めば解るが、日本のはその部分しか記述しておらず、具体的な情報などは記述されてません
そこで、PC の USB ポートに差して使う USB ドングル/スタックについて書いていこうかと思います。 日本では Bluetooth アダプターと呼んでいる様ですが、正確には Bluetooth Dongle (ブルゥートゥース ドングル) といいます。 Dongle と切っても切り離せない存在なのが、 Bluetooth Protocol stack (ブルゥートゥース プロトコロルスタック) です
Dongle の Protocol stack は ユーザーインターフェイス(UI) を持つソフトウェアとして、実際にユーザーが操作するので、 Dongle と Protocol stack は別モノと誤解しがちですが、これらは一心同体です。なので、一つの Protocol stack で 複数の Dongle を操作するということはできません
Dongle を購入する場合、機能のほとんどは Protocol stack に依存するので、購入する場合は Protocol stack の性能を 重視した方がいいですが、日本市場における Dongle の製品ウェブページを見ていると、どの Protocol stack を採用しているかなどの 情報がほとんどないのが現状。恐らく、大多数のユーザーがハード面の性能しか重視しないのが原因なのでしょう
そこで、一通りの Protocol stack を使って見た限りの特徴や問題点を書いていきたいと思います
と、いった感じで実際に色々と調べながら使って見た印象などを述べて見ましたが、ハッキリ言って WIDOCMM 以外まともなモノが なかったのは驚き。特に Toshiba の接続対象のヘッドセットを SCMS-T 対応機器に縛っているという、訳の解らん仕様には絶句。 BlueSoleil のバージョンアップが有償というのにも絶句。バージョンアップしたからといって、 今までまともに使えなかったプロファイルが動くようになる訳でもないという話も海外のフォーラムや掲示板を見るとよく見ます
残念ながら、まともに使いたかったら WIDCOMM Protocol stack が採用されている製品を購入するのが一番無難な様です。 ですが、日本市場で販売されている製品にはほとんど採用されておらず、入手は困難です
Bluetooth | プロファイル | コーデック | コンテンツ 保護 | 充電 時間 | 連続 通信 時間 | 連続 待ち受け 時間 | イヤホン 交換 | |
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DR-BT25NX | 2.0 Class2 | A2DP AVRCP HFP HSP | SBC MP3 | SCMS-T | 約3時間 | 最大11時間 | 最大100時間 | 不可 |
ZTBAC1 | 2.0 Class2 | A2DP AVRCP HFP HSP | SBC MP3 | SCMS-T | 約2時間 | 最大6時間 | 最大40時間 | 可 |