今日もガクリ('A`) » Win Toolkit 使ってみた の記事で記述したように、Windows 7 インストール用の USB メモリの作成手順を記載します。二通りの作成方法を記述します
使用した USB メモリーは TOSHIBA 製の USB1.1/USB2.0 の 16GB のメモリー です。この製品を選んだ特長としては、値段がお手頃なのと、プラグキャップを外した後に、本体の後に取り付けられる点です。それによって、プラグキャップの紛失の確率が低くなるだろうと…あと、16GB という容量ですが、Windows 7 インストールに使用されるインストールファイル本体(install.wim) のサイズが Win Toolkit で作成すると軽く 4.37GB を超える事と、追加のコンポーネントやドライバなどを含めると 8GB では不安があるので 16GB にしました。最近では USB 3.0 が主流になりつつありますが、OS のインストールメディアという特殊性から考慮すると、マザーボードの UEFI または BIOS レベルでネィティブで USB 3.0 をサポートされるのはまだ先だろうと考えた為です
コマンドプロンプトを管理者権限で実行し、以下の太字部分のコマンドを入力します。斜体部分は、実行する環境に合わせて適切に置き換えます
C:\>diskpart
Microsoft DiskPart バージョン 6.1.7601
Copyright (C) 1999-2008 Microsoft Corporation.
コンピューター: xxx
DISKPART> list disk
ディスク 状態 サイズ 空き ダイナ GPT
### ミック
------------ ------------- ------- ------- --- ---
ディスク 0 オンライン 111 GB 0 B
ディスク 1 オンライン 465 GB 1024 KB
ディスク 2 オンライン 931 GB 0 B
ディスク 3 オンライン 3726 GB 0 B *
ディスク 4 オンライン 2794 GB 0 B *
ディスク 5 オンライン 12 GB 1024 KB
ディスク 6 メディアなし 0 B 0 B
ディスク 7 メディアなし 0 B 0 B
ディスク 8 オンライン 14 GB 0 B
DISKPART> select disk 8
ディスク 8 が選択されました。
DISKPART> clean
DiskPart はディスクを正常にクリーンな状態にしました。
DISKPART> create partition primary
DiskPart は指定したパーティションの作成に成功しました。
DISKPART> select partition 1
パーティション 1 が選択されました。
DISKPART> active
DiskPart は現在のパーティションをアクティブとしてマークしました。
DISKPART> format fs=ntfs
100% 完了しました
DiskPart は、ボリュームのフォーマットを完了しました。
DISKPART> assign
DiskPart はドライブ文字またはマウント ポイントを正常に割り当てました。
DISKPART> exit
DiskPart を終了しています...
C:\>label h:GRMCULXFRER_JA_SP1_USB
注意しなければならないのは、list disk で表示された一覧の中から、USB メモリーのディスク番号を間違えない事です。これを間違って、clean コマンドを実行してしまうと、そのディスクのパーティション情報が消去されてしまうので注意です。1 select disk コマンドで選択するディスク番号がわからない場合は、一度 USB メモリーを抜いて、list disk コマンドを実行。そして、USB メモリーを挿入して、再び list disk コマンドを実行すれば、USB メモリーを抜き差しした状態の list disk コマンドを比較すれば、select disk に指定するディスク番号が解ることでしょう
後は、Windows 7 インストールイメージを xcopy コマンドやエクスプローラーやその他コピーソフトを使用して、USB メモリーにコピーすれば完了です
はっきり言って、前述の diskpart コマンドを使うよりは、こっちの方法が安全で尚且つ確実です。そんな訳で早速 Win Toolkit を起動し、Main タブ > Intermediate タブを選択していき、USB Boot Preparation をクリックします
すると、右の画像の様に PC に接続されている USB メモリーだけがリスト上に表示されます
後は下のボタンの Quick 及び Full(Format) ボタンをクリックして処理するだけです。処理が終わったら必ず、左下の緑色の矢印が回転しているアイコンをクリックして Rescan を行い、Format が NTFS に、Bootable が True になっている事を確認して終わりです
Windows 7 に移行してから、インストールメディアの作成には RT Se7en Lite なるソフトを使ってきましたが、一向に更新されないのと使い勝手の悪さが気になって、Windows7 のインストールメディアの作成には Win Toolkit を使ってみる事にしました。この記事はリファレンス的なものではなく、使用した時の模様を記事にしたものです
USB インストールメディアを作成する際に、実際にインストール実験に使用しるターゲットとなる PC のハードウェア構成です
CPU | AMD FX-8150 |
Motherboard | CROSSHAIR V FORMULA |
RAM | DDR3-1600 4GB*2 = 8GB |
VGA | msi N560GTX-Ti Hawk |
HDD | HGST 80GB SATA1 |
実際にインストールイメージの構成は SSD にインストールする事を前提に構成しています
Win Toolkit を起動すると、右の様なウィンドウが表示されます。先ずは、左に表示されているメニューボタンの Options をクリックします
Options ウィンドウを開いたら、Main タブの部分は特に変更する必要はありません。Misc タブを選択して、以下の項目を設定します
上記、3つの設定項目に設定するディレクトリーは物理的に違うディスクに設定することをお勧めします。それによって、インストールイメージの作成時間が短縮されます。設定が終わったら Apply Settings をクリックして、設定画面を終了します
さて、次は Update/Hotfix 等をダウンロードする為に Downloads をクリックし、Update Catalog をクリックします
Update Catalog ウィンドウの Type: の部分をターゲットなる Windows のタイプを指定し、Search ボタンをクリックすると、右の画像の様になります。ウィンドウ下部の Download ボタンをクリックするとファイルのダウンロードが開始されます
個別に Update/Hotfix ファイルを持っているなら、ここでダウンロードする必要はありません
以上で、インストールイメージを作成する為の Win Toolkit の準備が完了と言った所です
Main タブ > Basic タブとクリックし、All-In-One Integrator ボタンをクリックします。因みに All-In-One Integrator 部分には前回、インストールイメージの作成にかかった時間が表示されるようになっています
All-In-One Integrator クリックすると、右の様なウィンドウに移り、install.wim を選択する画面になるので、あらかじめ Windows7 DVD イメージを HDD にコピーしておいたディレクトリ sources 内の install.wim を指定します
Image Name の項目から、インストールするエディションを選択し、ウィンドウ下部の Select... をクリックします
次にプリセットの読み込みウィンドウに移りますが、初回だと右の画像の様に何も表示されないので、下部の Continue (No Preset) をクリックします
すると、All-In-One Integrator の設定画面になるので、Basic と Advanced の各項目を設定したり、インストールイメージの作成に必要なファイルを追加していきます。右の画像は前述のターゲット PC に則した設定内容です
設定項目の詳細を述べると…
全ての設定が終了したら、上部の Presets をクリックして設定内容を保存しておきます。そして Start をクリックすることによってインストールイメージの作成が始まります。PC環境にも左右されますが、1時間以上はかかるものと覚悟しておきましょう
無事終了したら、Windows7 の DVD イメージを HDD にコピーしたものが更新されているので、それを USBメモリーにコピーしてインストールメディア作成は終了です